
この記事は「すごいジャズには理由がある 音楽学者とジャズピアニストの対話 岡田暁生氏&フィリップ・ストレンジ氏著」という本を読んだ感想を記載します。
きっかけ
YOUTUBEで色々動画を見ていたところこの本の実演の動画を見つけました。
本の方も気になったので手に取ってみました。
感想
この本は下記の構成で記載されています。
はじめに
1 アート・テイタム ”ザ・モダン・ミュージシャン”
2 チャーリー・パーカー モダン・ジャズの”父”
3 マイルズ・デイヴィス モティーフ的思考
4 オーネット・コールマン 自由
5 ジョン・コルトレーン 自由とプロセスとしての音楽
6 ビル・エヴァンズ スコット・ラファロとの異次元のアンサンブル
終章 ジャズにはいつもopen spaceがある
あとがき
特に印象に残ったポイント3点を紹介します。
1つ目は、チャーリー・パーカーの章でオムニブックがジャズ・ミュージシャンの聖書のように扱われているということを知りました。「I Got Rhythm」を12の全ての調で自在にアドリブできるようにすること、「オムニブック」を最初から終わりまで弾きこむことは楽器を問わずジャズを学ぶもの全てのアルファでありオメガであると書かれていました。
少しだけオムニブックの最初だけやりましたが、見直そうと思いました。
2つ目は、岡田暁生氏がレッスンを受けてチャーリーパーカーを弾いてみたときの実感が正直に書かれているのがこれからチャーリーパーカーをやるのにとても参考になると思いました。
(パーカーの録音状態は悪く、CDで聴いてもあまりよくわからないがゆっくり弾いてみると非常に美しい。私もこれは実感しました)
3つ目は、チャーリーパーカーがアートテイタムが演奏している店で皿洗いをして聴いていたり、
若いころはパーカーも下手でドラムにシンバルを投げつけられたりしたというのは面白い話でした。
またとても気に入ったヴォーカリストに歌ってもらって連日練習したこともあったというのは意外に思いました。
歌心も非常に素晴らしかったようです。
まとめ
音楽的な解説は全部は理解出来なくても、文章からどのような音楽か少しわかるような気がしました。
(もちろん解説が理解できればより良いと思います。)
以上簡単ですが、まとめてみました。
ここまで読んで頂き有難うございました。
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